本文へ移動

Topics

第56回下水道研究発表会の発表について
2019-08-08
「N-10-6-6槽内監視機能を利用した重力濃縮槽の積極的管理」について、当社社員が発表を行いました。
 
多くの下水処理施設において、重力濃縮槽での汚泥流出や汚泥浮上に悩まされているのではないかと考える。その重力濃縮槽に、「槽内監視センサー」を用いて槽内の汚泥状態を把握することで、今まで見えていなかった設備上の問題点や運転管理上の問題点が明確になった。
「槽内監視センサー」は、超音波反射パルス方式の界面レベル計に、魚群探知機能を付与したセンサーである。
当社が維持管理する終末処理施設において、「槽内監視センサー」を使用し汚泥状態を監視したところ、濃縮槽への流入流量過大による汚泥の舞い上がりが起きていること、および固液分離に必要なフィードウェル下の清澄層を十分確保できていなかったことなどの槽内汚泥の挙動が可視化して判明した。
「槽内監視センサー」を用いることで、実際の界面レベルの変化を監視しながら、最適な値で、流入流量や重力濃縮槽の引抜量を調整することが可能となり、安定した濃縮槽管理が実現できている。
これは比較的簡便に実施できる手法で、他施設への適用も実現可能な有用な手法と考える。
TOPへ戻る